穂坂衛氏

 今朝の朝日新聞の紙面には、ウィニー有罪の文字が踊る中、「みどりの窓口」のシステム開発で米学会からこの10月に表彰された穂坂衛氏が取り上げられています。
 氏は航空学科を出たものの、終戦後、航空機開発が封印され(現在の日本の技術遅れの最大の要因でしょう)、国鉄に入社、そこでコンピューターに出会ったとあります。一日200万件の発券をするシステム、ダブルアクセスを防止するため一々ファイルをロックしていたのでは処理が追いつかないでしょうから、そこには特別の工夫が取り入れられているのでしょう。その後もいろいろなシステムを手がけ、80才を越えた今は奥さんの介護で料理に挑戦とあります。最後のコメントがいいです。「主婦の脳はすごいことをやっているんだって、あらためてわかりました。」
 同一紙面の社説では、ウィニーの有罪に対し「開発者が萎縮する」と批判をしています。 「いやいやそうじゃない。人がダメだというのならば、他の方法でやってやる。それが開発者だ。」 穂坂氏ならそのようにおっしゃる気がします。

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