医療技術

 中高年の集まりでは、健康、病気が話題の一つです。メンバーの一人が手術退院直後ということもあり、一昨日の組合の会合でもその話題は尽きません。と、別の一人が「実は私もこの二月に肺の一部を切り取りました。」 「ずっと以前に私も切ってます。」 話は連鎖します。
 話の中に伺えるのは医療技術の進歩です。「癌」と聞けばもう死も近いかと思い悩むのは昔のこと、今はいかに早期発見につとめるかがポイント、話題の一人も普通では発見できないのを運良く見つけられ、凶を吉に転じて考えています。麻酔の技術も進歩です。以前の一人は二日後に意識が戻ったと言いますが、今は「はい、手術が終わりましたよ」と声を掛けられた時には意識があると言います。傷口を縫い合わせるのも針と糸はずっと昔の話、跡も以前ほど目立ちません。手術の翌日には歩くように言われるというのには驚きです。その方が治癒力が高まるのだそうです。退院も一人は五日後、もう一人も一週間です。
 話を聞いていて思うのは、医療技術の進歩が一般にはあまり伝えられていないことです。普段医者にかかっていない私などはもちろんのこと、医者通いの方もはたしてそのお医者さんの技術は進んでいるのかどうか、判断さえできません。医療現場からの情報発信をもっとしていただければ、もっとありがたい気がします。

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