したたかさ

 漫画家の脳細胞はどうなっているのでしょうか。今朝の朝日新聞の山田紳氏の一こま漫画を見て、そのひらめきに感心します。胡錦涛国家主席が大きく描かれ、斜め横からブッシュ大統領が指さしています。指さす先の胸元には金正日最高指導者の肖像を刻んだバッジが付いています。「その『バッジ』は!? いや冗談ですけど『よろしく!』って・・・・」
 「北朝鮮が中国にアメリカの経済制裁をゆるめるよう取りなしてくれ」との意味でしょうか、いや私は「国連の制裁決議には参加しましたが、実は金正日の同胞なんですよ」の意にとらえました。
 北朝鮮の核開発に物申せるのは中国しかなく、アメリカもこの点では一目置かねばなりません。日本にとっては危機でも中国に取っては絶好の好機かも知れません。経済封鎖には同調するものの地下資源を目的とした投資は中国の独壇場、政策を進める上で今の独裁体制はむしろ好都合、中国のしたたかさがみえますよ、と漫画は語っているように思います。
 日本にこのしたたかさを持った政治家はいるのでしょうか。こせこせと談合に荷担し、高級時計を磨いているようでは先が思いやられます。

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