あなたの映画の良し悪し判定基準は何でしょう

 最近テレビ番組をほとんど観ていません。興味をそそられるものが余りないからです。テレビ受像器で観ているのは、もっぱらアバゾンプライムビデオです。しかもこの23日及び月末に契約期限が切れるのか、多くの作品がリストから削除されるとあって、気になる作品をそれまでに観ておこうと、連日です。
 そんな中で印象の良かったのは、デンゼル・ワシントン主演の「フライト」です。
 映画の良し悪しは人によって様々です。アクションが良くすかっとする映画を良しとする人も、好きな俳優が出ている映画を良しとする人もいます。私での良し評価は、観た後に私の中に何か残るものがあることです。
 「フライト」は飛行機事故を軸に、その責任問題からの損失を逃れることと、人の内面に潜む弱さを取り上げた地味な映画ですが、私の心中に残ったのはそのドラマの終わり方の良さです。
 映画にとってラストシーンは重要です。言葉通り観客に最後に見せるシーンですから、これ以上に観客に映画の印象をすり込む場面はありません。オーソン・ウェルズ主演の「第三の男」のラストシーンは未だに私の脳裏に思い浮かびますし、そのラストシーンを模した映画がそれ以後もよく出てきて、その後の映画監督にさえも影響を与えています。

 今まで「ウォッチリストに追加する」をしなかった映画にも、私の心の中に残るものがあるのはうれしいことです。これも期限が切られたたまのもでしょうか。

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