私はオンラインゲームをやらないゲーマーですが、先日のオンラインゲーム「ラグナロクオンライン」での内部通貨Zenyの偽造をゲーム運営会社の社員がやっていたというニュースには驚かされました。
この社員はRMTと呼ばれる換金を行なって1400万円の利益を得て、借金の返済と遊興費に当てたことが報道されています。
この会社はゲームの運営と管理においてかなりの悪評があり、運営体制が甘いと予てから言われていたようですが、本来不正を裁く立場であるはずのGM(Game Master)が不正に手を染めていた、なおかつ5ヶ月の間気がつかなかったという惨状です。例えるなら造幣局の職員が5ヶ月もの間気づかれずにお札を印刷して持って帰っていたということになります。
59回もの不正アクセス、852回もの不正データ作成によって生み出されたを総額は6910億Zeny。手つかずで残っていたのは910億Zenyだったとのことで、差し引いた6000億Zenyが「使用」されたということになります。
売却益は1400万円というのは内部調査での供述で、一説には3000万円といわれています。裏相場で6000億Zenyは6000万円になるそうですから、換金手数料をさっぴいてももっと多いかもしれません。
それだけの大金を不正入手した犯人ですが、順当に不正アクセス禁止法違反が成立したとしても、1年以下の懲役もしくは50万円以下の罰金刑で済んでしまいます。「ならば俺もやろう」と考える人が出てきても,何ら不思議ではありません。
早急に法整備を進めるべきでしょう。