自宅を出る前の朝の一時、NHKを観ていると、遺伝子治療を取り上げていました。運動を司るドーパミンを出す司令塔の遺伝子の異常で、生まれて以来ずっと寝たきりの兄と妹。治療方法はなく既に16年、本人達もさることながら両親の思いはいかばかりか、推し量る域をはるかに超えています。
そこに新たな光明、まだ研究段階とのことですが、すがる思いでこの遺伝子治療を受けたのでしょう。脳に直に遺伝子を注入します。
今まで動かなかった手が、ぎこちなくはありますが本人の意思で動かせるようになり、1年後の今では妹が歩行訓練までできるようになっています。
医療分野の進歩はすごいです。今までの不治の病も近い将来治癒できるようになるだろうことが実感できます。ただ今は研究段階とのことで費用は病院側が負担をしていますが、今後不治の病が治るとあっても、お金持ちだけのものとならないか、不安も残ります。