パソコンの中には2進数があふれていますが、日常で2進数を扱うことは専門家でもない限りまずありません。でもゲームの世界では案外便利なのです。
ずっと以前に取り上げたものですが、N枚のカードの山を持って、一番上のカードを一番下に、次の一番上のカードを捨てる、の二操作を繰り返したとき、最後に残るカードは、最初上から何枚目にあったか? を考えてみてください。
実際にやってみると、Nが16のときには1、15のときには15、14のときには13、13のときには11、・・・と判ります。10進数で考えるとこれらの相関はわかりずらいですが、2進数で表にしてみると、
N | Nの2進数表示 | 残ったカードの位置の2進数表示 |
16 | 10000 | 00001 |
15 | 1111 | 1111 |
14 | 1110 | 1101 |
13 | 1101 | 1011 |
二つの2進数をよく見比べてください。法則性が分かりますよね。そう、残ったカードの位置はNの左端の1を右端に移動した形になっています。これを使えば例えばNが30のとき何枚目かなんてすぐ判りますよね。どうしてこうなるか。それはあなたの研究に委ねます。