サイクリストと呼ぶにはほど遠い私ですが、週末だけでも自転車に乗ると、読んだ当初は分からなかった赤信号でも自転車に通行を認める「アイダホストップ」でかえって事故が減るのはなぜか?(※1)に記されている理由が、少し分かる気がします。
歩いている場合には動作が緩慢ですので、自動車は人に気づきあらかじめ危険を予知して対処をしてくれますが、自転車では動きが速いため、急な進路変更などに自動車は対処できません。自転車に乗ると、このことはあらかじめ分かっていますから、歩いているとき以上に車に対して注意を怠りません。赤信号でも、歩行者・自動車・バイクが見当たらない場合、自転車は一時停止標識にもかかわらず速度を落とした徐行状態で交差点を通過することができるとなれば、なおさら普段から周囲に気をつける習慣が身につくのではないでしょうか。
逆に人は、強いものには警戒心を覚えますが、弱いものには無頓着なところがあり、自転車では、歩行者への配慮が怠りがちです。人にぶつかっても自分にはたいしたダメージがないとの潜在意識なのでしょう。気をつけねばなりません。
「アイダホストップ」は元々の発想がエネルギー効率の様で、自転車が絡む事故の撲滅の意味ならば、オランダやデンマークのように自転車道を整備するのが本道でしょう。日本でもそうなれるのかどうか、自らのちょっとした変化で、今まで気にも留めなかったことが気になります。
(※1) http://gigazine.net/news/20140519-idaho-stop-for-cyclist/