おやさいクレヨン(※1)が売れているらしい。
色素成分は野菜、それを固めるのは米糖からつくられた「ライスワックス」。発想がすばらしく、またそれを製品に仕上げた技術や努力には感服します。絵を趣味とする人は、一度使ってみようと思われることでしょう。今まで出会っていない新鮮な色合いかも知れません。
野菜と米糟ですから、子供が誤って口に入れても害はありません。でもそのメリットを購入目的にすることには、「?」マークです。
小さな子供にクレヨンを与えて、親と一緒にお絵かきをする。子供への情緒教育の第一歩です。最初は親を真似て塗りたぐっていたのが、やがて自分一人で親の発想を超えたお絵かきで親を驚かせ、無量の慶びを与えてくれます。「こういう風にするんだよ」と第一歩を示すのは親の役目ですが、同時に「こういうことはするもんじゃないよ」と教えるのも親の役目です。
クレヨンで書き殴れる子供ならば、もう親の言うことも理解できるでしょう。更に小さな子供ならば、手の届くところに置いておく方が、親の怠慢です。プラスを教えたいのは誰でもですが、同時にマイナスも教えなければなりません。品物任せには「?」です。
(※1) http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20140508/1057389/