お盆休み明け、工場に出てみると敷地内に見慣れぬバイクが止めてあります。ナンバープレートがはずされていますので、見るからに不法投棄ですが、どう処置をしていいやら取りあえず警察に相談してみます。
しばらくして3人の警察官がパトカーで来られ、やおら白手袋をはめてバイクを傾け真下にある機体番号をメモします。若い警察官が無線で本部に問い合わせをしています。
こんどは年配の警察官が携帯電話でなにやら話し込んでします。で、結果私どもへの説明です。
「盗難届と照合しましたが合致するものはありません。」「市役所に問い合わせましたが、機体番号に合う登録者はいません。他から持ち込まれた物でしょう。」「公の場所なら警察が引取りますが、私有地ですのでタッチできません。」「2ヶ月を目処に張り紙をつけておいてください。引き取り手がない場合はそちらで処理をしてください。市役所に相談されてもいいですよ。」
機体番号が明確の機器にもかかわらず、今の情報処理の時代に、これでは不法投棄の撲滅などできたものではありません。結局は善意の私有地所有者が泣き寝入りです。物がバイクですから、引取業者がいて費用負担は免れそうですが、引き取り業者のいないものであればみすみす廃棄費用が掛かります。
それに「2ヶ月を目処に」ってどうですか。そんなに置いておけるワケないでしょ。人の善意に頼りすぎず、もっと犯罪に対する前向きな施策が欲しいですね。