昨日読んで面白かったのは、なぜ社員の昇進は「くじ引き」で決めたほうがいいのか(※1)です。
有能だった社員は、出世しても有能だろうという「常識仮説」と、階層が変われば独立した確率で有能度が決まるという「ピーターの仮説」の二つの名前も知りました(やたら定義付けをつするのは好きではありませんが)。「一番成績のいい社員を昇進させる」のも、果たしてその役職に向いているのかどうかのマイナス面があり、「最低の社員を昇進させる」ことで隠れた能力を引き出すにも、やっぱりというマイナス面がある。それに比べ「ランダムに昇進させる」では、プラスは小さいがマイナスにはならない。結果として業績は上がる。との研究です。
今役職にあるあなた、次期役職が有望なあなた、お気をつけください。くじ引きで振り落とされるかもしれません。
実際は管理能力も見極めた上で、昇進を決めているのでしょうが、一部には成果主義で人事が決まっていることもあるのでしょう。記事の中でこれはいいなと思ったのは、いい仕事をした人には金銭や役職で与えるのではなく、「より大きな予算・事業」を与えることで社内のダイナミズムを生み出すという件です。自分のやりたいことが会社の予算でやれるとあって、社員の士気も上がることでしょう。ただ、そのようにデキる社員はやがて独立してしまいそうですが・・・。
(※1) http://www.sankeibiz.jp/econome/news/130414/ecd1304140819000-n1.htm