今朝の朝日新聞の記事、「わだかまりは消えず」。真珠湾攻撃から70年、未だわだかまりは消えません。式典に出席したオバマ大統領が当時の軍人をたたえているように、あるときは政治的に利用され、またあるときは主義主張の背景として利用される状況では、わだかまりは消えるべくもありません。
そういう私も、真珠湾を見学した際、全て日本軍を悪とするビデオを見せられるのには反感と不快感を覚えました。しかもそれを見ないと次には進めないシステムです。アリゾナメモリアルで今も浮き出てくる油を見て隣の連れが、「ひそかに油を入れてるらしいよ」と皮肉をもらしたのも、心情としてよく分かります。
正義であれ、不正義であれ、歴史はずっと伝えていかなければなりません。問題はその伝え方です。わだかまりをわだかまりとして残していく伝え方では、いつになっても前進はありえません。しかし人の心情は計り知れない奥深さですから、いつまでもわだかまりは残るのでしょうね。いつになったらわだかまりのない記念式典になることでしょうか。