SFの世界

 今や車はエレクトロニクスの塊、点火時期や燃料噴射などのエンジン制御からブレーキ制御に至るまで。更にそれに輪をかけようとしているのが、グーグルが開発中の自動運転技術です。
 お得意の位置情報や地図情報、ストリートビューを駆使して、かなりの性能まで来ているようで、ネバダ州は、高速道での走行を来年3月から認めるようです。一度事故情報が流れましたが、試験車が原因ではなく、相手の車がぶつかってきたとかで、今のところ試験車が原因となる事故事例は伝わってきていません。
 若者や車好きの方は、「なんと無駄なことを」とお思いでしょう。自分の思うままに急加速したり、ハンドルをきったり、「運転の楽しみや醍醐味を無くして何の意味があるのか」でしょうが、私のように車は単に移動手段と思うようになった者には、「究極のエレクトロニクス化」とも思えます。
 ただ、全て自動運転の車が、街をぞろぞろ走っている光景を想像すると、ちょっと異様ですよね。運転者の意思ではなく、何か大きなものに操られて全ての車が行動する、それが誰かの意思に牛耳られたなら・・・・。もうSFの世界です。いやかつてのSFが、もう現実の世界になりつつあるということでしょうか。

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