台風6号

 台風6号は実に変な動きをしました。近畿地方がその予測進路に当たっていましたので心配もし、最接近の昨日は知人からも心配の電話をもらったりしましたが、「台風はいったいどこに行ったの?」で、雨も風も一昨日より弱く、何事もなく通り過ぎていってくれました。
 今回の6号、東進中急に北上して徳島県に上陸、すぐに元の軌道に戻り東進、をニュースでみて、台風についてほとんど知らないことに気がつきます。地球の自転で北半球では渦は左巻きとか、風(特に偏西風)によって速度が決まるとかはおぼろげに知ってはいますが、中心の位置や中心気圧はどうだろう?
 調べてみると、以前は米軍機が台風の目に入り観測、現在は気象衛星など上空からの観測、中心気圧は、観測機器がある位置ではその情報で、太平洋上ではドボラック法(※1)というパターン認識に依るのだそうです。日本に近づくと、観測で最低気圧の場所を中心と判断するわけですが、地形や風によって思わぬところが最低気圧になり、今回の徳島上陸の奇怪な動きもそれによる誤判断と見るむきもあります。
 今回の台風、私の周りで被害は残してはいきませんでしたが、知識向上のネタは残していきました。

(※1) http://agora.ex.nii.ac.jp/~kitamoto/research/publications/ko:nii1.pdf

se.gif

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です