再販制度

 ネット通販でたまに洋書を購入します。購入先はamazon(※1)。欲しい本がamazonにしか無かったためですが、最近紀伊國屋書店(※2)でも手に入ることを知りました。店によって価格の比較ができ、より安価な方から購入できる選択肢が増えるのはありがたいことです。
 一方日本の書籍はそうはいきません。再販制度(再販売価格維持制度)で、出版社側から小売価格を指定しての定価販売が指示されています。ところが今の社会、厳密に守られていない例のあるのも事実です。
 今年五月、大日本印刷、丸善、講談社、集英社、小学館の5社がブックオフコーポレーション株を合計約31%取得し、「新刊本が発売と同時に半値近くで販売されるのを阻止する目的だ」と話題を呼びました。しかしその後の実体はどうでしょう。今の社会情勢では消費者に顔を向いていないと経営は成り立ちません。
 再販制度は著作権保護が主眼ですが、早くから再販制度を廃止しているアメリカ、イギリスなどで問題が発生しているのでしょうか。出版側として、良い(消費者に好まれる)本は、自由競争でなるべく多くの読者に読んでもらいたいとの発想は無いのでしょうか。そろそろ見直しても良い気がします。

(※1) http://www.amazon.co.jp/
(※2) http://bookweb.kinokuniya.co.jp/

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