大阪の校正印刷会社の元従業員4人が胆管がんで死亡したというニュース(※1)には、安全管理が厳しく叫ばれる今もこういう事態があるのかと、驚きです。
インクの洗浄に使う溶剤が原因とする見方が多いものの、まだはっきり原因がつかめていないとのことですが、原因よりもまず、日本人平均の600倍の死亡率なら工場側がまず動いて然るべきです。ニュースとして取り上げられる元となったのが遺族らの労災認定要求からと聞くと、腹立たしさを覚えます。工場側からの情報はあまり表に出されず、これも個人情報保護法が隠れ蓑のようで、この法律も見直しが必要でしょう。
小宮山厚生労働大臣も「現場状況を調査し、他の印刷工場も調査した上どのように原因究明をしていくか検討する」との応答ですが、いつもながらの政治家の答弁です。本来のごとく、「いついつまでに検討します」それができなければ「いついつまでに中間報告をします」であって欲しいものです。
ご当地大阪では、「考えとくわ」「検討しとくわ」は「要らない」「何もしない」のことなので、私も何も知らないで営業に回ったときには、「考えていただけましたか」と再度出向き、はずかしい思いをしました。政治家たる者たとえ大阪出身であっととしても、大阪言葉は使わないようお願いいたします。
(※1) http://mainichi.jp/select/news/20120519k0000m040131000c.html?inb=ra