ぶりっじばんざい

 ディフェンスの問題です。
 

  T 6 2  
J 8 5 2
A 8 5 3
4 3
J 7 N
Q 9 7
W E  
K Q T 7 2
Q 8 6 S
     
 

1S 2D 2S Pass
4S  All Pass


 コントラクトはSの4スペード。WのあなたはダイヤのKをリード。ダミーはAで取ります。パートナーからは9、Sは6でした。次にSはダミーからクラブの3をリードして、Eの7を見てJでフィネスをしますが、あなたはQでこれを取ります。さて3トリック目、あなたは何をリードしますか?

ぶりっじばんざい

 答え(12月5日分)
 

  K 3  
K J 8 5
8 7 2
A 5 4 2
Q 7 5 N J T 9 8
9 4
W E  
Q T 6
K Q J 5 T 6 4
Q 9 8 6 S J T 3
  A 8 4 2  
A 7 3 2
A 9 3
K 7
 

 スートコントラクトの時は相手より切り札が多い訳ですから、なるべく早く切り札を狩りきるのが定石です。しかし時には切り札を狩ってはいけない時があります。今回もその場合です。
 例によってSの手でルーザーを数えると、スペードで2枚、ハートでQ、10が抜けていますから、分かれ方によっては1枚(もちろんEにQ、10、9、xがあればコントラクトは無理ですから配慮外です)、ダイヤで2枚の計5枚です。ルーザー2枚、ここではスペード2枚をダミーでラフをする必要があります。もしオープニングリードをAで取った後、切り札ハートAを取り次にJでフィネスをしたりすると、EのQに取られ切り札を返されると万事休すです。

ぶりっじばんざい

 問題です。 

  K 3
K J 8 5
8 7 2
A 5 4 2
N
W   E
S
A 8 4 2
A 7 3 2
A 9 3
K 7

1C Pass 1H Pass
2H Pass 4H All Pass


 コントラクトはSの4ハートです。WはダイヤKをリードしてきました。Sのプレイプランを立ててください。

ぶりっじばんざい

 答え(11月21日分)
 

  A K T 8  
K 6
A K Q 9 2
7 6
J 7 3 N Q 9 6 4 2
Q 7 5 2
W E  
3
5 T 7 4 3
A K J T 8 S Q 4 2
  5  
A J T 9 8 4
J 8 6
9 5 3
 

 Sはどうして切り札ハートを狩りきらず、スペードをリードしてきたのでしょう。これはWにハートQがあるに違いありません。二トリック目のWのダイヤ5はシングルトンでしょうから、SにはJを含むダイヤが3枚で万全です。Wが元々3枚のハートであれば、Sのクラブは2枚ですから、もう手の施しようがありませんが、Wが元々4枚ハートであればWの手にはQともう一枚残っており、Sはこのスペード10で最後のクラブを捨てるつもりでしょう。
 その可能性があるならば、もしあなたがQを出さないとSはクラブを捨て、このスペード10はWのJで取れますが、残りハートのQが取れるだけでコントラクトはメイクされてしまいます。
 あなたがQを出すことで、あなたの手に入ればダイヤラフがありますのでSはクラブを捨てられず、ダウンに追い込めます。

ぶりっじばんざい

 問題です。
 

  A K T 8  
K 6
A K Q 9 2
7 6
    N Q 9 6 4 2
   
W E  
3
    T 7 4 3
    S Q 4 2
       
   
   
   
 

1D Pass 1H 2C
2S Pass 3H Pass
4H All Pass    


 あなたはE、パートナーWはクラブKをオープニングリード、あなたはエンカレッジで4をプレイ、Sは3。パートナーはクラブを続けず、ダイヤ5に切り替えてきます。ダミーのAでこれを取り、切り札K、Aと取った後、スペードAを取りスペードKでSはクラブ5を捨てます。
 更にスペード10をダミーからリードしてきます。さてこの時点であなたのディフェンスプランは如何でしょうか?

ぶりっじばんざい

 答え(11月7日分)
 

  7 4 2  
Q T 6 3
K Q J
K Q 8
A 3 N T 9 8 6
J 8 7 5
W E  
9 4
T 9 8 3 2 6 4
7 2 S J T 9 6 5
  K Q J 5  
A K 2
A 7 5
A 4 3
 

 判断を急ぐ必要はありません。相手の手の内が分かれば自ずと方針は決まります。
 ハートに手を付ける前にダイヤ、クラブを取りきります。このハンドではダイヤ三枚目でEが他のスートをディスカードしますし、クラブ三枚目でWが他のスートをディスカードしますので、Wのハンドは当初スペードが二枚、ダイヤが五枚、クラブが二枚と判明し、したがってハートは四枚と分かります。
 ハートA、Kと取って、Jが落ちなければ次はハートのフィネスをすればこのハンドではコントラクトをメイクできます。

ぶりっじばんざい

 問題です。(今回はずるをして、books.google.comのプレビューからの転載です。興味のある方は「COUNTDOWN TO WINNING BRIDGE」をお求めください。)

  7 4 2
Q T 6 3
K Q J
K Q 8
N
W   E
S
K Q J 5
A K 2
A 7 5
A 4 3

2NT
Pass 6NT All pass


 コントラクトはSの6ノートランプです。Wはダイヤ10をリードしてきます。例によってウィナーを数えると、スペードAを追い出せばスペードで二枚、ハート、ダイヤ、クラブで各三枚ですから、あと1トリック稼がねばなりません。候補としてはスペードの分かれが3-3、ハートの分かれが3-3、ハートのJがWにある、の三つです。まずスペードを試します。ダイヤ10をダミーのKで取り、スペードをリード、KはWのAに取られ更にダイヤが返ってきますが、これを取ってスペードを続けます。ところが三枚目のスペードでWはダイヤを捨てましたので、スペードでのトリックは不可能と判明しました。次はハートですが、3-3か、それともフィネスか、あなたはどちらに賭けますか、お考えください。

ぶりっじばんざい

 答え(10月24日分)。
 

  T 7  
A Q 8 2
A 7 6 4
K 3 2
5 N Q J 8 2
T 6 3
W E  
K J 9 5
9 2 Q J T 8 5
A Q J 9 7 6 4 S
  A K 9 6 4 3  
7 4
K 3
T 8 5
 

 Eに座っている者の鉄則の一つは、ダミーNのスートより短くしないことです。その鉄則からするとダイヤを捨てるのが一般的ですが、あなたがダイヤを捨てるとSにはうまい手が生じます。
 パートナーはクラブQを続けダミーのKをあなたはラフをします。次のリードはダイヤQ、SはこれをKで取り、スペードA、Kと切り札を狩ります。次いでダイヤAを取り、三枚目のダイヤを手でラフします。その時点であなたのスペードQに手を渡されます。ダイヤJをリードしますが、Sはこれをラフせず、クラブを捨てます。
 4トリック目は取りましたが、次のリードはハートしかなく、ダミーのテナスに打ち込む形で、コントラクトはメイクされてしまいます。
 最初にハートを捨てていれば、コントラクトはダウンに持ち込めたのです。ブリッジは本当に奥が深いですね。

ぶりっじばんざい

 問題です。
 

  T 7  
A Q 8 2
A 7 6 4
K 3 2
5 N Q J 8 2
T 6 3
W E  
K J 9 5
9 2 Q J T 8 5
A Q J 9 7 6 4 S
  A K 9 6 4 3  
7 4
K 3
T 8 5
 

 あなたはEに座っています。パートナーWのプリエンプティブビッド3クラブに対し、Sはオーバーコールをして、コントラクトはSの3スペードに決まりました。
 パートナーはクラブAをオープニングリードしてきます。さてあなたはハート、ダイヤのどちらを捨てますか?

ぶりっじばんざい

 答え(10月10日分)
 

  K Q 4 2  
6 5 4
Q 2
A T 6 4
J T 9 8 N 7 6 3
J 8 2
W E  
A T 9 7
J T 6 K 9 8 7 3
Q 5 3 S 2
  A 5  
K Q 3
A 5 4
K J 9 8 7
 

 ウィナーは9トリック見えていますので考えることは、クラブで4トリック取ること、Eからダイヤをリードされると困るので、Eにはエントリーを入れないこと、です。
 さすれば自ずとプレイは見えてきます。Eのオープニングリード・スペードJをAで取った後、クラブKを取りクラブ9をリードしてフィネスをします。例えWにQで取られたとしても、コントラクトは安全です。クラブをA、Kと取ったり、ダミーからのフィネスをしたりしてEにクラブQで入ると、ダイヤJをリードされてメイクできるコントラクトもみすみすダウンして逃してしまいます。