PCのOSが新しくなるのは、新機能が加わり使いやすくなったり、新たな使い方ができたりと便利になるのですが、別に今のままで良い人には関係がなく、特に業務用に使っているとなると、困りものです。
使えればずっと使いたいのですが、セキュリティ更新のサポートが切られてしまい、「新しいOSに代えないと後は知りませんよ」と脅されているようなものです。
MicrosoftのWindowsは、利用者のそういった不満を理解してか、WindowsXPは二度にわたってサポートの延長をしてきました。それでも2014.4.8にはサポートが切れます。WindowsVistaは2012.4.10、Windows7は2015.1で切れるところでしたが、このほどそれぞれ2017.4.11、2020.1.14へとサポートの延長の発表がありました。コンシューマーとしてはありがたいところです。
ところが、「新しいOSが出ましたから以前のOSはいつまででサポートを終了します」とのメーカーサイドの決め方には常々疑問を持っています。本来、市場占有率を調べ、例えば「10%を切りましたので、18ヶ月でサポートを終了します」などとユーザーサイドにに立つべきことだと思います。さすれば、WindowsVistaの不出来でXPのサポートの延長をやむなくされたなどの無様なことは起こらなかったことでしょう。新しいOSのできが良くてすぐに以前のサポートを終了したなどの気概を持っていただきたいです。
そうでなければ今回の延長も、次期OS・Windows8の出荷が遅れる兆候かも、と疑ってみたくもなります。
vim その後
エディターのvimに興味を持ってからしばらくが経ちます。snipMate.vim(※1)というプラグインが便利だとの記事をみて、私もkaoriyaのgvim(※2)に入れてみました。例えば、ifと打ち、tabきーを押すと
If then
EndIf
とタイプされ、ifの条件を入れる箇所にカーソルが動き、条件を記入して更にtabキーを押すと処理項目へとカーソルが動く、プログラムをやる方にとっては便利な機能です。
私はプログラムなどできませんが、興味は旺盛です。ファイルを解凍してvim73フォルダーに入れます(ちょっと原始的やり方ですが)。はたして皆さん簡単に導入できるとの紹介ですが、全く機能しません。ネットで記事を漁ってみると、runtimepathの設定が必要(※3)とのこと。ところがこれでも動きません。ネットを探しますがこれ以上の進展はなく、後は試行錯誤です。
どういう記述をさせるかは、snippetsフォルダーにあるさまざまな*.snippetsファイルに書かれています(自分でもこれにあわせ作ることができます)。ためしにと最初の「_.snippets」に記されているdateを試してみることにします。と、今までの悩みがうそかのように今日の日付が出てきました。どうも全てのsnippetsファイルが読み込まれているわけではなく、「_.snippets」だけが読み込まれていたようです。
新しい事柄を始めるのに、論理的に定性的に推し進めるのが筋ですが、試行錯誤で見つけるのも良い方法です。世の中の多くの発見や発明は、この試行錯誤の結果生まれてきています。私のように知識を持っていないものにとって、「できない」とあきらめてしまうよりも、皆が簡単にできる事柄だからと試行錯誤でできるようになったときには、楽しさひとしおです。
(※1) http://www.vim.org/scripts/script.php?script_id=2540
(※2) http://www.kaoriya.net/software/vim
(※3) http://kazukiq.ldblog.jp/archives/51846768.html
セキュリティソフト
セキュリーティソフトには何をお使いでしょうか? 私共では、経理や販売管理などネットに繋ぐ必要のないものはネット接続をしないPCで処理し、メールのやり取りなどは別のPCで行い、そこにはMicrosoft Security Essentials(※1)を入れています。別にこれでなくてはと決めたわけではなく、以前有料のソフトを使っていた経験から、今は無料のソフトでも十分だとの感触を得たからです。
セキュリティソフトをメインにする会社にとっては、こんなビッグな会社から無料版が出されてはたまったものではありません。早速二社がMicrosoft Update経由でインストールを薦めるのに異議を唱えています。Internet Explorerでの轍を踏むまいと、セキュリティソフトが入っていないPCにのみに薦め、インストールも自由としているにもかかわらずです。
しかし考えてみると、セキュリティソフトが売れるのは、ウィルスがばら撒かれそれに感染し、そしていつまた新種のウィルスが現れるかへの危惧があるためです。極論すれば、悪があるからこそ経営が成り立つとも言えます。
PCの普及をもたらし、ネット社会の構築により恩恵を受けてきた企業が、そのハザマを狙った悪を駆逐するソフトを無料でその社会に提供するのは、それで経営が成り立っている企業には厳しいかもしれませんが、倫理的にはすばらしいことだと思います。
一太郎で有名なジャストシステムも無料のセキュリティソフト(※2)の提供を始めたとのこと。良いことだと思います。少し機能を付加した有料版があるのはいただけませんが。
(※1) http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows/products/security-essentials
(※2) http://www.just-security.com/
ID パスワード
今の世の中、IDとパスワードがなければちょっとしたこともできなくなってきています。特にネットでは、ECサイトでの会員登録は何らかのメリットがありますが、はたして会員登録が必要なのかと思うサイトも多くあり、ネット上のサービスを受けるのはもちろんのこと記事を読むにも会員登録を求められ、IDとパスワードを数多く持たねばなりません。
記憶できるのは2・3個で、多くは使いまわしたり、管理ソフトに任せたり、書き留めたりで、厳密にはパスワードの意味を果たしていません。私もご他聞に漏れず、IDに使うメールアドレスは二つだけですし、パスワードも使い回しです。基本のパスワードを決め、それにそのサイトに関連する語句を加えたりしていますが、それも思い出せなくなってしまうことが度々です。
住所や氏名などは、これ以前に漏れていないはずはなく、ID、パスワードが漏れたとしても実害がないのであまり気にしてはいませんが、お金が絡むことや漏らしてはならないファイルに関してはやはり気になります。
二三のサイトに登録すれば、それに使ったメールアドレスにはスパムが入り始めますし、有名どころがID、パスワード漏れを引き起こしたりしていますので、結局のところ受け元の管理が問題で、個人に厳しくするのも筋違いな気もします。お金に絡む事柄は特に個人には影響が大きく気になります。銀行カードの暗証番号や、クレジットカードの暗証番号が未だに4桁というのもお粗末です。生体認証に移る過渡期で、改善の必要はないとのことでしょうか。
けん と さや
昨夜のNHK、「試してガッテン」はご覧になりましたでしょうか? テーマは腱鞘炎と腰痛で、両方を抱える私はつい見てしまいました。
病のことはともかく、私の目からうろこは、説明道具として取り出された自転車でした。
自転車のブレーキの多くは、細いチューブの中にワイヤーを通し、そのワイヤを引っ張ることでブレーキシューを車輪に押し当てて制動する仕組みです。チューブは単にワイヤーの保護目的だと思っていましたが、このチューブがないとワイヤーを引っ張ってもブレーキシューに力が加わらないのですね。驚きました。
ワイヤー=腱、チューブ=鞘の対照で、この鞘が大事なのです。巌流島の決闘で、佐々木小次郎が鞘を捨てたのを見て、宮本武蔵が「小次郎、敗れたり」と言ったとか。この意味もあったかもしれませんね。
白地図が欲しい 追記
人の手が絡む商品には、その人の人となりが反映されます。そこで私共を知っていただこうと始めたのがこのブログです。テーマを定めず取りとめがありませんが、それでもなお訪れてくださる方には感謝をしています。過去の記事にもアクセスがあり、中でも多いのが2010年1月28日の「白地図が欲しい(※1)」です。それだけ自分なりの地図を作って利用しようとの方が多いのでしょう。
そんなにアクセスしていただくならと、初めてリンクを調べてみますと、案の定リンク切れを起こしていました。これはいけないとその日の記事に追記を加筆しましたが、ここでも同じことを述べておきます。
国土地理院(今は名称が変わっているのでしょうか?)の基盤地図を表示しているのですが、文字一つない地図を見せられてもいったいどこなのか分りづらく、そこでGoogle earthやGoogle mapを重ね合わせて分りやすくしたのが「Google Earthで白地図を」でした。リンク切れですがGoogle mapとだけコラボしたものが農研機構のこちら(※2)に転記されています。ファイルのソースも記されていますので、それをコピーして.htmlの拡張子で保存すれば、オフラインでも白地図の表示ができます。記事に書いたように、緯度経度を書き換えれば最初に目標の場所を表示できますし、width、heightの数値を変えれば表示サイズも変えられます。
Google mapをスキャンして広範囲を捕らえてくれるMapGrabber(※3)は今も健在です。最初使い方に戸惑いますが、2・3度試してみると要領が分ります。広めに取って後でトリミングするのが良いようです。
基盤地図は少々古いので新しい道路などは記載されていませんが、そのことを踏まえたうえで有意義にご利用ください。
(※1) http://miwaokina.blog26.fc2.com/blog-entry-1761.html
(※2) http://www.finds.jp/wsdocs/kibanwms/howtouse/gm3.html
(※3) http://panshinspace.com/?p=283
ステマ
自分にとって目新しい商品を買おうとするときは、他人のその商品に対する評判が気になります。そこで参考になるようにと私共でも振り替え用紙に書いていただいたご意見(※1)ページを設けているように、多くのECサイトには購入者の感想・意見を掲載しています。
ところがこれを悪用して、よい評判で人を呼び込もうとの手法(ステマ(ステルスマーケティング))があり、最近グルメ関連で「食べログ」が問題となりました。お店だけならばまだしも、それに絡む専門業者が介在していたのですからもう「昔からある手法じゃないか」と片付けてはおけません。
それにしても人は見ず知らずの他人の意見を簡単に信じてしまうものなのでしょうか。いや疑心暗鬼は多くの人がお持ちのようで、信用できるのは「ネガティブ」で「「実体験が多い」クチコミ!?(※2)の調査結果にも現れています。実に嫌なことですが、他人に「いやな人」と思われるくらいの疑心暗鬼が、今の社会には求められているのかもしれません。
しかし本質は他にあるように思います。多くの他人が持っているから私も買う。他人が美味しいというから食べる。だけではなく、自らが評価を下す資質を養うことでしょう。隠れた名品を見つけたときなどは、至福のときだと思います。
(※1) http://homepage1.nifty.com/okina_miwa/plan/message_v3.html
(※2) http://ascii.jp/elem/000/000/666/666700/?mail
電気自動車
最近興味を覚えるもの、それは電気自動車です。車に興味を持たなくなって久しいのですが、最近頻繁に流れる日産リーフのコマーシャルには気がひかれます。
テスラロードスターのようにポルシェ並みの性能ながら、1000万円を超える価格ではとても手が出ませんが、補助金を加味すれば何とか手が出る価格なのもその要因でしょう。でも私の一番の要因は今まで経験したことがないことです。
公証フル充電で200kmの航続距離も人に依れば120kmだとも、いや100km程度だとも聞き、そもそもバッテリーの劣化データはどんなだろうかとか、スカイライン2500cc並みの加速と謳っていますが、実態はどうなのだろうかとか、いろいろ興味をひかれます。
最近のコマーシャルでは、The new オーナーとして坂本龍一氏や松山ケンイチ氏が登場しますが、昨夜「コマーシャル出演として一台づつプレゼントされたんだろな。私にプレゼントしてくれればいくらでも宣伝するのに!」と呟くと、隣にいた家人が「無理無理。知名度ゼロでは意味ない」と極まじめな応答。「『充電ステーションのないこんな田舎のおじさんも』っていいキャッチコピーができるよ」と切り返すと、無言。全く無視されてしまいました。
Vimperator
Firefoxのアドオン、vimperatorでいろいろ知らないことがありました。
- まず「:help」でヘルプが表示されます。これが新たな知識を得る始まりでした。
- マーキングができます。 長くスクロールするサイトや、autopagerize関連のアドオンを入れていてページングされたサイトを見るときなど、「もう一度あの箇所に戻りたい」の場合、その箇所箇所で「ma」「mb」「mc」・・・としておくと、「’a」「’b」「’c」・・・でその位置に一気に飛べて便利です。
- マクロが使えます。 私の場合gmailにアカウントを三つ持っていてパスワードなどをサイトに記憶させておけませんが、アカウント毎に例えばaアカウントに、「qa」「gi」「ユーザー名」「Tab」「パスワード」「Enter」「q」とマクロを設定しておけば、「@a」でいちいちその都度ユーザー名、パスワードを入れることなくログインできて便利です。
- クイックマークの一覧が見られます。 ブックマークの代わりにクイックマークを使うと便利ですが、どのキーにどのサイトを登録したのか分らなくなってしまったりします。そんな時、「:qmarks」でリストを表示してくれます。
その他、「:qa」で全てのタブを閉じFirefox終了、「:res」でFirefox再起動、「:addons」で拡張機能画面表示、「:delm a」でマークaの削除、「:delqm a」でクイックマークaの削除とか、今まで知らなくて随分余分なキー操作をしていました。知ると知らぬとでは雲泥の差ですね。
うるう秒
今年はうるう年、それに加え7月1日にはうるう秒が加わる(午前9時00分00秒の前に8時59分60秒)ようです。前回実施から三年目です。現在の時刻は、振動数に狂いの少ない原子時計によって刻まれています。しかし元をたどれば地球が太陽の周りを一周することを1年としていることから、年々ずれが貯まり、それをうるう年で補正し、それでも補正しきれない分をうるう秒で補正しているわけです。
今回のうるう秒に対しては、多くの反対意見もあったと聞きます。多くは電子計算機でのシステム構築をされている方々です。現在社会は電子計算機によるシステムで動いています。システムに障害が出ると、昨日の東京・札幌証券取引所でのトラブルのように、大きな弊害を招いてしまいます。
我々にはわずか一秒であっても、そのまま放置するとシステムでは日代わり、月代わり、年代わりに影響を与え、特に大きな金額を扱うようなシステムならばその影響は多大です。うるう年のように入る年が決まっていれば問題はないので、毎年あるいは数年置きと規則性が定まらないうるう秒はこまりもの、そこで現在の天文時とのずれを0.9秒以内にする原則を取り払ってでも規則性あるものにしようとの反対なのでしょう。
今の時代、趣旨は大いに理解できますが、どんなに英知を結集して作り上げたシステムでも、自然の営みを隅々まで図り知ることはできないということでしょうか。