石油元売り会社のこの三月の決算は、軒並み増収増益です。石油の値段が上がっていますから、余程の買い控えでもない限り増収は当然です。増益の方は需要がそんなに増えていないと思われますから、利益率も加味して値上げをされているのでしょう。
私共の手延そうめんも、原料小麦粉の値上がり、石油値上がりに伴う包装資材の値上がりで、やむなく年初から値上げをさせていただきました。私共のような零細企業にとっては、値上げによるお客様の動向が気がかりで、値上がり分の上乗せで利益率の確保まで手が回りません。昨年と同じ量をお買いあげいただいたとすれば売上げは上がりますが、利益は変わらず、売上げに対する利益率は下がります。
企業として利益率を確保するのは当然の事なのですが、企業の社会に対する役割を考えると、いささか疑問に思います。石油のように社会に密接に結びつく物であって、ここのところの急激な値上がりが庶民を苦しめていることを考えると、程々の増益に留めるよう配慮をしてもらいたいものです。
ごめんなさい。零細企業の泣き言です。