救急 決まらぬ搬送先

 今朝の朝日新聞のトップ記事は、「救急 決まらぬ搬送先」でした。実は私も最近経験をしました。
 先月クリスマスイブの午前2時、目が覚めてトイレに行こうとベッドから立ち上がろうとすると、右手の手首が手のひら側に曲がったまま動きません。私のつたない知識では、「これは脳の血管に何か異常が起こったのでは!」。ならば早い処置が必要と家人を起こし、救急車を呼んでもらいます。
 着替えを手伝ったもらい玄関先で待つこと15分程で、救急車に乗り込みます。私には初めての経験です。まずはこの時期ですからコロナに感染していないか体温測定や問診を受けます。
 症状を説明してすぐに出発かと思えば、エンジンをかけたままその場に留まり、チーフとおぼしき方(運転手と他3名の内)が、受け入れ先に受け入れ可能か電話を掛けられます。血圧やその他の測定を受けながらじっと待ちます。最初の病院に断れ、次も断られ、その次も断られと、その度に申し訳なさそうに状況を説明してくださいます。4件目以降は説明も無くこちらに気遣ってか車外に出てこちらの状態を説明しておられます。
 1時間以上経過したでしょう。チーフが社内に戻り「ちょっと遠いですが奈良まで行きます。もう少し我慢してください」。

 診察結果は脳に異常は無く、腕にある橈骨神経の麻痺とのこと。腕を圧迫する状態で寝ていたのでしょう、とのことでした。ならば緊急性もなく、私の知識の無さで救急車の皆さんにご迷惑を掛けてしまいました。快癒まで3週間~3ヶ月、腕枕で起こることもあるそうですので、あなたもお気を付けください。

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