全国区の方に朝日新聞・奈良版の一昨日の記事を紹介します。奈良県の某局が発行する2008年1月号の小冊子、その表紙を飾るのは西の京、薬師寺の東塔・西塔のシルエットを前景に真っ赤に輝く太陽の写真、ところがこれを見た読者から、「これは夕日じゃないの」とクレームがついたのです。調査の結果夕日と判明し、新年の始まりの号に夕日は相応しくないと、「朝日だと安易に判断しました」との謝罪会見を開いたとのことです。
人の受ける印象とは恐ろしいものです。写真家の鋭い目で見れば、朝日と夕日は別物かもしれませんが、素人目で見ればその区別をできないものがあります。ところが朝日と見るか、夕日と見るかで、その印象は全く異なってしまいます。元々DNAに植え付けられているのか、成長の過程で刷り込まれたのか、いささか不思議な気もします。
人に対する評価も、この印象が大きく作用します。結果が同じであってもその過程で受ける印象が悪ければ必ずしも良い評価は得られません。政治家さんはその辺は重々承知だと思いますが、現政権の動きには?が付くように私には思えます。