手軽さへの慣れ

 コロナ対策で手洗いの回数が増えました。
 ところで、洗剤であなたは液体派でしょうか、それとも固体派でしょうか。自他共に「昔人間」と認める私は、断然固体派です。ノズルから出る泡を手に付けてこすり合うだけではどうも頼りなく、やっぱりごしごしこすって細かい泡を出し、それで手のしわの中にまで入れ込む感じがないと、どうも洗った気がしません。
 ところが世の中液体ばかり。変な臭いの付いた高級石鹸以外、固形石けんが見当たりません。
 取引業者さんの一社がお中元に毎年石けんを贈ってくださいます。ところがこのところずっと箱の中にあるのは液体の石けんです。世の中手軽さに慣れてしまうともう後には戻れないようで、メーカーは売れ筋の商品に力を入れます。
 ドラマでドクターが手術室に入る前、固形石けんで手のいたる所をごしごし、ごしごし、これでもかと入念に洗う場面が映ります。それを見ているとそこまでしないと細菌は落とせないのかと思ってしまいます。
 手軽さに慣れ、ちょいちょいでは本来の意図を満たしていないのではないかと思うのですが、如何でしょう。

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