本屋大賞

 暇があれば本を読んでいる我が家人が、昨日図書館へ返却の際、ついでにと今年の本屋大賞の受賞本をリクエストしたそうです。「待ち人が16人いて17番目だった」 さも当たり前と話します。
 「本屋大賞」はすごい発案だと思います。直木賞、芥川賞とは別の観点から、本屋さんが薦める本として大賞に選ばれた本は売り上げが一気に伸び、斜陽気味の本屋さんに大きな活気を呼び込んでいます。選定方法を知らべてみると、新刊を扱う書店の店員が投票者で、「面白い」「薦めたい」「自店で売りたい」本を3作品投票、その結果で上位10作品に絞り、再度全て読んだ上で感想コメントを付きで1位、2位、3位の3作品を投票、その得点集計で決まるとのこと。内には「1ヶ月で10作品を読むのはきつい」とのコメントもありました。でも本屋さんの現場の声を広く集約しているのは好感が持てます。
 私の感じでは、「薦めたい」より「面白い」が主眼に見えます。逆の発想で、この二つのジャンルに分けて選定されては如何でしょう。さすれば「薦めたい」に絵本や低学年対象本も登場することでしょう。また結果的に売れることから、出版社や取次店の思惑が絡んできている事を聞くのも残念なところです。発案当時の意図を貫いて欲しいです。

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