私共の製品は、原材料名、添加物、賞味期限の表示等について農水省の管理下に置かれています。いわゆるJAS法です。厳守しなければならない基本的な事柄ですから、先日来世間を騒がせているミートホープ社の偽牛ミンチ事件には、「このJAS法が適用できない」というニュースに接し、いささか驚いています。というか、ころころと省令で改正され、そのたびに包装資材の変更を強いられる我々としては怒りさえ感じます。
法は時に合わせて素早い制定が必要ですが、その法の本質を徹底するためには広範囲にわたる熟慮が必要です。その都度改正すれば良いというものではありません。この法は最下流さえ抑えておけば、消費者の食に対する安心要求に完全に応えられると考えたのでしょうか。今輸入食材の残留農薬等が問題となっています。この法に照らせば、国内産の食材であっても、最下流の企業が全て成分検定をしなければならなくなります。「法の改正が必要」と農水大臣が述べていますが、こんな大ポカ法に振り回されていた我々や、信じて購入していた消費者が惨めです。