力関係

 ヤマダ電機に、取引先に対し販売員の派遣を要求していた疑いが強まったとして、公正取引委員会が立ち入り検査を行ったに始まり、今度はヨドバシカメラに、雇用関係のない家電メーカー販売員を棚卸しや店内改装に従事させた疑いで、大阪労務局が立ち入り検査、今まで見逃していたものをここにきて矢継ぎ早になぜの感はありますが、これで少しは営業担当者の立場も納入先に対し対等に近づくことでしょう。
 売り手と買い手、力関係でどうしても買い手の側に部があるのは否めません。仕事柄、食品関係しか知りませんが、食品の量販店ともなれば、棚卸しや季節季節の棚替えにメーカーや卸の担当者が手伝いにでるのは当たり前の状況。営業担当者へも営業活動の一環と心得させられていることも少なくありません。本来ならば対等の立場であるはずですが、人と人とのつき合いが大きなファクターである日本の商習慣のなかで、どこまでメスが入れられることでしょう。お手並み拝見です。と同時にお役所の権益を笠に無理を強いるのにもメスを入れていただきたいものです。

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