デジタルカメラ

 「すごいな」と思う会社の一つがLEICAです。本体だけで数十万円、レンズ一つとっても十数万円。私などはショウウインドウをながめながら「こんな無骨なのが」と指をくわえるだけですが、この価格以上に専門家の評価はずば抜けて高い。しかも何年経っても評価は高い。カメラづくりに徹している感を受けます。
 そのLEICAも世の趨勢には勝てず、一眼レフやデジタルカメラに手を染めていますが、相変わらず評価が高いのはMシステム、その中でもM3。そのM3を継承したデジタルのM8(※1)。本家M3はとても素人には使いこなせませんが、これならば使えそう。でも価格が!
 
 カメラ機能を追求するLEICAの方針に反するように、市場にでているデジタルのコンパクトカメラ、どれをとってもオートフォーカス、自動露出。室内モードや夜景モード等々と至れり尽くせり。銀塩カメラと違って撮した結果をすぐに見られるのですから、これこそ全てマニュアルにして、シャッタースピードを決め、露出を決め、ピントを合わせ、結果「ありゃ、失敗した」って楽しみを与え、「今度はこうしよう」っていう機種がでてこないものでしょうか。デジタルカメラ時代の今、カメラ本来の楽しみを与える機種があっても良いと時々思うのです。レタッチソフトで修正するのはつまらないと思うのです。

(※1) http://www.leica-camera.co.jp/photography/m_system/m8/

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