少し引き返して入場許可手続きが必要とのこと。そこは遊園地になっていて、軍事面での緊張感とは裏腹にかなり観光地化している面が伺えます(Google Earthをお使いの方は検索窓に「 37 53 26.85N 126 44 29.97E 」と入れ検索してみてください。左の川がイムジン川、渡ったのは遊園地の北の橋です。ちなみに「ソウル旅行記 その1」のPARK HYATT ホテルは「 37 30 31.34N 127 03 51.73E 」)。入場券売場でパスポートを提示、定期運行の乗り合いバスでの案内です。料金は5名で41000ウォンとちょっと変な価格。我々と同乗の客は、アメリカ人、中国人、韓国人など総勢30名足らず、日本人は我々だけでした。
バスが先ず向かったのはトンネル( 37 54 59.32N 126 41 56.28E )。表向きは南北統一に向け話し合いをしている間も北朝鮮から堀り進められたトンネル、現在4つが発見されていて、その最大なのが第三トンネル。短いビデオを見た後いよいよトンネルへと進みます。あいにく撮影は禁止。カメラをロッカーに預けヘルメットをかぶり急なスロープを降りていきます。300m程の道のりで地下70mに降りるのですからかなりの傾斜です。
寒いだろうと着込んできたのが裏目、ソウルも今年は暖冬、コートを脱ぎセーターを脱ぎしてトンネルの端に到着です。幅1.5m~2m、高さ1.7m~2m、固そうな地層をくり貫いた見事なトンネルです。韓国側から境界線までトンネルの中を歩くのですが、所どころにドリルで空けられた穴の後が見られます。約400m、境界線の所で鉄条網が置かれ、鉄製の扉で閉鎖されていますが、そのすき間から向こうの灯りが見えます。
帰路は試練です。若い人でないととてもじゃなく、私の年齢が上限ではないでしょうか。見えているのに遠い遠い出口にたどり着いたときには、ハンカチはびっしょり、横に有料のトロッコがあると聞いたのは後の祭りでした。