ホワイトカラー・エグゼンプション

 「ホワイトカラー・エグゼンプション」 今この言葉を知らないと笑われそうですので勉強をしてみました。 が、よく分かりません。なぜ英語表記なのか? 誰が何を目的にして言い始めたのか? 日本でその条件が整っているのか?
 内容は「一定の要件を満たす労働者を労働時間規制の適用から除外する」ということのようですが、世間で言われているように、経営者側が残業代のカットを目的に言い出しているとすれば、あまりに一方的すぎます。労働者側からみると目標を達成できれば何も毎日働かなくとも良いとも取れますが、その目標はどういう手順で決められるのでしょう。
 もう何年も前になりますが、ハワイのスーパーで客が商品を落とし、床に瓶の破片と液体が散乱したのを目撃した事があります。店員は何人かいたのですが、彼等のしたことはその周りに注意書きのポールを立てることだけでした。日本ではすぐに後片づけ・掃除をすることでしょう。後で知ったのですが、理由は店と店員との雇用契約にはそれらの作業は入っていないからなのです。掃除をするのは別の従業員の仕事で、お客さんのために店員がすぐに掃除をしたとすれば、それは別の従業員の仕事を奪うことだというのです。
 契約社会のアメリカだからこそできる「ホワイトカラー・エグゼンプション」を今の日本に持ち込めるでしょうか。派遣社員が増えている日本の社会はその方向に向かっているとも取れますが、日本の社会になじむのかも疑問です。

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