狂犬病

 「フィリピンから帰国した男性が狂犬病を発病」のニュースで、改めて狂犬病の恐ろしさを認識しました。発病してからの死亡率はほぼ100%、今まで発病して治癒できたのは数例というのですから、恐ろしいウィルスです。
 哺乳類に感染し、噛まれたりすると唾液を通しウィルスが侵入します。犬だけかと思っていましたが、アライグマ、スカンク、狐、コウモリなども危険と知ります。ただ有効なワクチンがあって、ウィルスの侵入前や噛まれてからも5~6回の投与で発病に至らないと知って一安心です。そういえば昔、海外に出るときに予防注射が義務づけられていました。
 最も怖いのは知識を持たないことでしょう。ウィルスが脳神経組織に到達して始めて発病しますので、噛まれた部位によっては潜伏期間が長く(今回の男性も8月に噛まれて11月に発病)、「大丈夫だ」なんて思っているととんでもないことになります。
 
 今はペットブーム。「犬と散歩」のシーンを見ない日はありません。ワクチンの接種は義務づけられていますが、多くの犬が受けていないと聞きます。永く狂犬病の言葉を聞かないぬるま湯につかっている感があります。今回のことで厚生労働省がちょっとは動くかと思いましたが、その気配も無さそうです。

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