今年は熊の出没が多く、先日は木の上に逃げた子熊の救出劇が話題でした。しかしのどかな動物保護とばかり見ておれません。人が襲われ被害も多発しています。
ニュースでは子熊が目立ちます。熊の社会では子育ては母熊の仕事、人を襲ってまで子を守ろうとするのが母熊ですが、単独の子熊は既に親離れしたのでしょうか、それとも母熊は自分のことでもはや精一杯なのでしょうか。「里に出ると人という恐ろしいものがいるよ」と子熊に教えるとききますが、教育よりも生きることを優先しないといけない事態なのでしょう。
熊が好むミズナラやブナの実が、6~7月の日照不足で少ないのが原因と識者は解説しています。冬眠に備えての食の確保のためですから、放置されても地に帰る例えば熊の好物の柿などを撒くようなことではダメなのでしょうか。熊の猟場がどんどん浸食されてきていることも原因の一つで、一過性の事態ではありません。ただ追いやるだけでなく抜本的な対策が必要です。