主人

 昨日の朝日新聞に、夫のことを主人と呼ぶのに違和感を覚えるという読者の声を見ました。「一緒に生きていくパートナーであって、仕えるべき主人ではない」がその内容。読者からの多数の意見も、その多くが賛意とのことです。 男女同権の観点から当然の結果ですが、その裏に潜むものに一抹の不安を覚えます。
 そもそも良き人間関係とは何でしょう。私は相手を立てる気持ちを持つことだと思います。尊敬する気持ちでしょうか。自分が相手よりどんなに優れた能力を持っていたとしても、自分にはない何かを相手は必ず持っています。尊敬すべきことです。問題となっているいじめも根元は相手を見下していることにあります。
 夫婦の力関係がどうであれ、夫を立てておられる奥さんは接していて気持ちの良いものです。話していてその夫婦関係が自ずと分かるものです。夫のことを「主人」と呼ぶ、そこには単に単語の意味以外の思いが入っていると思うのですが、これは男性の私だから思うことでしょうか。

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