飛騨高山に行ってきました

 毎年恒例の組合支部旅行で、飛騨高山に出かけてきました。岐阜県は我が奈良県以上に山の多い県、山々を南北に走る東海北陸自動車道、高山に通じる高山清見道路は多くの箇所で高い橋脚に支えられ、車窓から所々に山裾の集落が見えます。トンネルを抜け、紅葉した山々の向こうにうっすらと雪をかぶった高い山々が見えると、皆から「おぉぉ」と歓声があがります。
 対面通行の片側一車線の区間も、複線化の工事が随分進んでいます。「交通量もさほどでないのに随分税金が使われているな」と一人が感想を漏らすと、「代議士の力」ともう一人が応え、岐阜県選出の大物議員の顔が思い浮かびます。
 高山市には感心させられます。人口8万人越えで我が桜井市は大きく負けていますし、それ以上に観光整備で大きく水をあけられています。徳川幕府直轄の頃の陣屋を再建し、朝市を出し、昔の町並みを整備し、その狭い道筋に観光客が溢れています。外国からの観光客も多く見られ、海外への情報発信も伺えます。
 一軒の豆菓子店で伺ったところ、その方の親族が市長をなさっている頃発案され、紆余曲折を経ながらも市民の協力を得て今に至っているとのこと。起案から約50年、実施から約30年と聞き、今更ながら指導者の力量と永いスパンでの見通しの必要性を実感します。
 今の悩みもおっしゃっていました。「人が集まってくるのを見て、外部から利益を得ようと入り込んでくるんですよ」 「地権者に土地を売らないようお願いするのが大変で・・」
 
 台風22号の接近で予定を変更して新穂高ロープウェイを前倒ししたのは大正解でした。雲一つない晴天で、今が盛りの紅葉と前に穂高、後方に雪をかぶった北アルプスの山々が一望でき、最高でした。ただ「ロープウェイの値段はちょっと高い」と皆。一変にパノラマ眺望から現実社会に逆戻りです。

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