シュレッダー

 何らかの形で製造に携わっていると、事故の時には被害者を心配することよりもまず、「あぁ補償が大変だ、PL保険は適用されるだろうか」と思ってしまいます。今回のシュレッダーによる幼子の指切断事故でもそうで、これはよくないことだと自戒するのです。
 私でも事務所で使っているシュレッダーを「引き込まれたらひとたまりもないな」と危険に感じる時があります。確かに図案化されたところに斜線がひいてあって、「これはダメだよ」という表示がありますが、これだけで事故回避をさせるのは酷です。「子供が触れることは想定していなかった」とメーカーは説明していますが、まだまだ危険回避への配慮が足りなかった気がします。想定されないことまであえてリストアップして、「なら、どうするか」が本来なのですが、人のやることですから漏れていたのでしょうか。使用する側も危険性の先読みが必要なのですが、実際にはなかなか難しいことです。
 8mmや4mmの現在のすき間を狭くする対策をメーカーは取るらしいですが、それで万全でしょうか。事故にあった子供がこれからどれだけのハンデを背負って成長していくのかを思うと、体温検知のようなもっとフェイルセイフの対策が必要な気がします。

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