鍵を身につけているだけで車の施錠や解錠、エンジンの起動までできるスマートキーは、高級車に限らず一般車にも浸透してきています。
車そのものの被害といえば盗難ですが、「スマートキー装備の自動車は2000円強で揃うハードウェアで盗み出せることをハッカーが証明」(※1)の記事タイトルを見て、疑似電波を出す機器を想像しましたが、記事を読んでみると、もっと確実に車を窃盗できる機器と知り、この類いの犯罪者の頭脳の良さに驚きます。
車を降りた運転手に一人が密かに近づき、スマートキーから常時発信されている電波を受けてそれを増幅発振し、車の横にいる共犯者がその電波を受けて発信し、狙った車を解錠したうえエンジンを掛けて走り去る手口とのこと。
残された最初に登場の犯罪者はどうするの、なんてバカな気遣いをしている場合ではありません。どうせ盗られるのは高級車だろうし、私の車は大丈夫とも言っておられません。自動車メーカーは対策を講じるでしょうが、たちまちの危険は除けません。
とりあえずは、電波を発信しないよう施錠後はキーをアルミホイールにでも包みますか。なんかスマートでないスマートキーになっちゃいますね。
(※1) http://gigazine.net/news/20170503-pke-relay-attack/