マスコミで盛んに取り上げられている駐車違反取り締まりの強化、6月1日からですので実施はもうそこです。全国で1600人弱の駐車監視員が手ぐすねを引いていることでしょう。
確かに目に余る駐車違反は大きな社会問題ですが、報じられているように運転者が車両を離れた瞬間から違反の対象ですから、運送業者は大変です。運転者が違反金を支払わない場合は、所有者に支払い義務が生じますので、レンタカー会社も大変です。他にも大変と思っている業界もあることでしょう。
一方おいしいのは、監視員として主に採用を望む警備会社と警察OB。講習手数料が一般の19000円に対し、警察OBは4500円ですから、ここにも特権ですね。違反処理に使用するデジカメ、電子機器やシールなどのメーカーも潤った方でしょう。邪魔な駐車違反が減るであろう繁華街は、逆に客足が遠のく事も予想され、蓋を開けてみないとどちらに転ぶか分かりません。違反金はその都道府県に全額入りますから、財政緊縮の折、駐車違反が無くなった方が良いのか悪いのか・・・。
今回あまり騒がれていない道交法改正の内のもう一つが、中型自動車運転免許の新設。受験資格に3年の経験が要りますので実施は3年後ですが、これから運転免許を取る人で、積載3t~6.5t未満のトラックの運転や11人~30人未満の送迎の職に就く人には、また新たな出費です。
何もかもの費用が上がっていく昨今、庶民としては普通車で1万円~1万8千円の駐車違反金を払わないようにすることが、せめてもの節約ですね。