社会のひずみ

 秋田でまた7才の男児が行方不明の後、遺体で発見される痛ましい事件がありました。一軒おいて隣に住む女児が一月前に行方不明の後水死体で発見された事件も、安易に事故死で済ませられない状況です。
 私が育った頃には、集落に住む住民は大人達にとってはすべて知り合いでした。子供を見かけてもすぐにどこそこの子供とわかっていましたし、側にいる大人も誰それとわかっていました。世代同居が常で、主婦が共稼ぎに出ることもまれでしたから、常に家には大人がおりその人達の目がありました。
 社会が進むとその一方でひずみも出ます。核家族化し共働きが増え、隣りづきあいが無くなり数軒離れるともうどんな人が住んでいるのかもわかりません。私のこの田舎ですら班の中の人たちとは懇意ですが、一つ隣の班になるとわからないことばかりです。今回の現場が秋田といえど、テレビの映像で見る限り新興住宅地のようで、同じような状況に感じられます。
 今事件への対処として、封鎖をして危険を近づけない施策が取り入れられていますが、都会でなければ個々の殻を造るのではなく連携しあって全体で治安を維持する施策があってもいい気がします。

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