アマゾン vs 仏教会

 先日来のちょっと興味をそそられたニュースは、アマゾンの法事への僧侶派遣サービス通称「お坊さん便」。聖域まで踏み込んで、来るところまで来たかなとの感じです。お坊さんにかかる費用は、決まっていないようで実は決まっていたり、高額であったりとの庶民感覚の隙間に入り込んできた感じです。
 これに対し、全日本仏教会が反発したのは言うまでもありません。販売差し止めの要求に対し、アマゾンの回答は、「判断の参考になる情報は可能な限り提供したい」と、真っ向勝負を避けた感じ。仏教会はアメリカ本社の回答を待っている段階とか。
 最近の法事は簡略化の傾向にあります。葬儀も家族層が増え極々質素になってきています。若者世代はもちろんのこと、高年齢層でも同様の傾向で、このままでは、「お坊さんは法事を司るだけ人」になってしまいます。この庶民感覚をまず払拭するのが、仏教会が取り組む最課題だと思います。
 仏教は心の平穏を人に与えるもの、が私の思いです。法事に際しても、お坊さんの法話は少なくなりました。読経をし、ちょっとの世間話でお終いです。参加者が徳を持つ手助けができるよう、短い法話をすることから始められたらと思います。

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