身近な利益

 長くここ奈良県に住んでいても、県の動向について知らないことは多々あります。昨日ネットニュースで知った陸上自衛隊の駐屯地誘致活動もその一つです。
 全国で唯一駐屯地の無い県だそうで、県と五條市が具体的な土地の提示も既にしているとのこと。
 新しい提案には必ず賛否両論があるもので、提案側は、4年前の死者も出た豪雨被害を踏まえ、迅速な救命救助、救援活動が展開できるとし、反対する側は、有事の際の攻撃目標や訓練中のもらい事故を危惧します。
 このニュースに触れて思うのは、最近のほとんどの賛否二分する論議が本質論ではなく、当面の利益不利益で論じられてはいないかということです。トップに立つ人も、自分の代で何かを残すことにこだわりすぎ、30年後、50年後の比較的短いスパンすら論じられていないと思います。
 この話も国との調整がうまくいったとして住民説明会の席では、個人個人の利益不利益が行き交うことでしょう。本質論より当面の利益を強く主張した側が勝利する状況は、何かが掛けている気がします。

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