久々の工作です。
竹トンボといえば昔は羽だけが飛んでいくものでしたが、今のものは回転軸も一緒に飛んでいく作りです。富山のます寿司に付いていた竹の棒がありましたので、昔ながらの羽だけが飛ぶ竹トンボを作ってみたくなりました。
ところが羽を回転させる軸棒はうまく削り出せたのですが、羽のほうはノコギリでの切り込みが深かったため、削っていく過程で折れてしまい失敗です。しばらく放置していましたが諦めきれず、別の方法をと考えたところ、厚紙での羽作りを思いつきました。
回転軸棒を通す中心部は、回転しても抵抗が少ないようペットボトルの蓋を利用します。蓋の左右に溝を切り厚紙で作った羽を差し込みますが、ちょうど180度反対側で斜め傾斜も同じにするには、ちょっと工夫が必要です。私はセロテープを使いました。ペットボトルの蓋にセロテープを貼り、円周をマークします。一旦そのセロテープをはがし、金属製かプラスチック製の定規に貼り付け、円周の長さから羽の位置を決め、角度も決めてセロテープにマークします。書き終わったテープをはがし、再び蓋の方に貼り付けます。マークした箇所をカッターで切ると、工作の精度にもよりますが、狙った位置に狙った角度で溝を掘ることができます。
竹トンボが良く飛ぶかどうかは、軸の回転によって生じる揚力と羽の自重とのバランスで決まります。揚力を大きくしようと羽を大きくすると、重すぎて却って飛ばなくなったりします。こんな時紙だとすぐ切って小さくできます(下のものは後から切ったので羽の形がちょっといびつです)。また三枚羽など変わり種のものも作るのは容易です。ただこの三枚羽、バランスが微妙です。この写真のものを実際に飛ばしてみると、右回転をして戻ってきます。ブーメラン紙トンボのできあがりです。