電子書籍、利用されていますか? 持ち運びが楽であるのがなんといってもメリットで、電車での移動、病院での待ち時間、今や手放せません。先日の京都国立博物館の待ち時間3時間も、これがなければ最初にリタイヤしていたことでしょう。
便利な反面、難点もあります。その一つが保存です。電子書籍を購入したとしても本その物を手に入れたわけではなく、単に読む権利を手に入れたに過ぎません。購入元のサーバーからデータが失われ、読書端末が壊れた時点で「はいそれまで」です。
後世への保存目的で、印刷本は出版時点で国会図書館に送られます。電子書籍も同様にして2013年2月から規則が定められ集められるようになったようです。全ての電子書籍がこの規則に従っているか疑わしいですが、国会図書館検索サイト(※1)で検索することができます。
ただ私ども一般が読む本のほとんどは国会図書館に出向かないと見ることができません。遠隔地送付サービスもありますが、デジタルデータが届くわけではなくプリントしてですからかなりの出費になり、「買った本なのに」と悔しがることとなりそうです。
電子書籍は、読み切りではいお終い感覚で、後々も手に取ってみたい本は印刷本、のすみ分けが必要ということでしょう。
(※1) http://dl.ndl.go.jp/search/searchResult?categoryTypeNo=2&categoryGroupCode=C&viewRestrictedList=0|2|3