太陽光発電は福島の原発事故以降関心が高まり、電力買い取りの施策とも相まって、日本も世界の中でかなり進んできたのかなと思っていましたが、オランダの夢「太陽光道路」(※1)の記事を読むと、井の中の蛙の思いです。
なんと道路を太陽電池セルで敷き詰め、地域住民への電力供給やゆくゆくは電気自動車への配電に使用しようとの構想だといいます。実証実験の第一歩として、自転車専用道路100mに渡って太陽光発電のパネルが敷き詰められたそうです。
自動車を走らせるのですから、いろいろ技術的な課題が待ち構えているのだろうと思う以前に、日本ではあくまでも個人や企業個々の利益のために太陽光発電を目指しているのに比べ、オランダでは既に公共の利益を目指していることに驚き感嘆します。
原発による電力供給が危ういとなると、それ太陽光だと安易な条件付けで人の目を引きつけ、申し込みの多さにこりゃ堪らんと電力会社が引き受けを断る始末の日本には、何かが欠けている気がします。その一つが長期ビジョンでしょう。技術対応力は十分あると思いますから、後は指導者がどこまで先を見ているかです。
(※1) http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1411/14/news048.html