久しぶりにスーパーでのお買い物に付き合いました。こういう場所では自ら買い物をする習慣がないので、手持ち無沙汰。棚に並んでいる同業者の商品を見たりした後、レジを済ませるのを待っていると、ある主婦に遭遇しました。
プラスチックのトレイに商品を置き、ラップフィルムでくるむ陳列はスーパーでよく見かけますが、家に持ち帰ればただのゴミです。その奥さんは買った商品のラップフィルムを解き、トレイを外してまたそのラップフィルムでくるんだ上、備え付けのビニール袋に入れて買い物袋に詰めなおしています。帰られた奥さんの近くのゴミ箱には、束になったトレイが残っていました。
ひと目を気にしてしかも手間がかかりなかなかできない行為ですが、この奥さんは堂々として脇目もふらず、あたかも普通のことをやっている風でした。
かつての対面販売の商店街では、必要な量だけの切り売りで、かご盛りの品もそのかごから別の紙袋に入れなおすなど、ごみの出にくい販売方法でしたが、省力化を求めた今の販売方法は、ゴミに関しては優しくありません。
私には奥さんの行為が、「もっとゴミのこと考えてよ」と言っているように見えました。