しつけやマナーの連鎖

 私は子供の時に既に虫歯があり、大人になっては歯周病に悩まされる歯の悪さですのでそう思うのかもしれませんが、最近の子育て中の若いお父さんお母さんの知識の良さには驚かされます。
 嫌がる乳歯が生え揃い始めた我が子を捕まえては、時には叱りつけ、時にはあやかしては食後の歯磨きを欠かしません。やがては抜け替わる乳歯であっても、固いものもしっかり噛むことで顎骨が発達するのですから、大事な育児の一環です。
 食器も子供用に分類し、周りの大人が使った食器で子供に手を出そうものなら、「止めて、虫歯や歯周病が感染るかもしれないから」とたしなめられます。
 嫌で嫌でたまらない幼児も、物心つく頃には親の育児に感謝し、そしてまたその子供へと受け継がれていくことでしょう。
 何も歯磨きだけに限りません。最近子供に問題が起こると何もかも学校の性にしがちです(もちろん学校の対応にもヒドいものを感じます)が、根本は両親の育児に対する取り組みと、環境を司る周りの人々のその子に対する対応でしょう。しつけやマナーは連鎖します。少なくとも必要最低限のものは、次、また次の世代に伝えていきたいものです。

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