宇宙開発

 陸域観測技術衛星「だいち」の打ち上げ成功には、まだ安心してみていられる心境にはなく、内心ほっとした感があります。
 国益上、他国に引けを取ってはならない技術開発があります。宇宙開発はその一つだと思います。NASAに部品を供給する技術はあっても、自国の衛星の打ち上げを他国に依頼しているようでは話になりません。相次ぐ打ち上げ失敗で、宇宙科学研究所、航空宇宙技術研究所、宇宙開発事業団に批判が集まり、現代の宇宙航空研究開発機構一つに集約、リストラされ、関係者はずいぶんと悔しい思いをされたことでしょう。前回のH2A 7号機と今回の8号機は背水の陣でした。打ち上げの遅れから、来月に一つ、4月以降に又一つの衛星が予定されています。背水の陣どころか今後は100%の成功が必須です。悔しい思いを糧に今の緊張感を持続しつつ、これからは安心して見ていられるよう、国家予算を使っていただきたいものです。

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