一連のライブドアのニュースでマスコミの「手のひら返し」ぷりたるや壮絶なものがありました。ついでにホリエモンを選挙に担ぎ上げてしまった自民党の「手のひら返し」も。「君らホリエモンが悪党だってわかってた上で持ち上げてたんでしょ」と苦笑混じりに言いたくもなりますよね。
ITベンチャーは何か新しいことをやろうとします。実際にやるかどうかは別問題です。ポイントは「斬新なアイデアを出して、構想だけはすばらしい」ということです。
で、「実現すればすごいぞ!」という期待感がITベンチャーの株価を上げます。
実際の企業価値からは考えられないような高い株価がつきます。上がった株式時価総額が下がる前に、実体のある企業を買収して、虚像である利益を固定化するのが一般的な手法です。
名だたるベンチャーはみんなこうして大きくなっていきました。
この「期待感」をどうやって高めていく(煽っていく)のが経営手法というわけです。
まあ、ホリエモンはやりすぎて捕まってしまったわけですが。
「錬金術」なんて言われたりもしますが、「錬金術の基本は等価交換」でして、無から有を生み出すことができるわけではありません。
ホリエモンが得た利益とは、期待感に煽られてライブドアの株を買った株主の損害なのです。