モナリザの微笑

 ゴールデンウィーク、豪華にヨーロッパ旅行をされている方々もおられることでしょう。そのヨーロッパを代表する都市パリで、アジア系観光客を狙ったスリ,置き引き,ひったくり等の犯罪が多発しているということで、外務省は注意(※1)を呼びかけています。
 特にルーヴル美術館,オルセー美術館,ヴェルサイユ宮殿,ノートルダム寺院などの観光地において、スリ被害が多発しているとのこと。浮かれ気分の観光旅行での被害は、事後処理の悲惨さがひとしおです。
 ルーブル美術館では、特にモナリザの展示室での被害が多いそうです。あの謎のほほ笑みが、鑑賞する人にではなくスリに向けられるなんて、ダビンチも予想だにしなかったことでしょう。
 今はどうか知りませんが、ずっと以前にルーブル美術館を訪れた時、教科書や美術誌で見た絵画や彫刻が、触ってもいいですよ(誰もそんな人はいませんが)という風に、極々オープンに展示されていて、「こんな無防備でいいの」と驚いたものです。でもモナリザだけは違っていました。一室に一品だけの展示、しかもガラスで覆われ厳重に警備がされているようでした。今はモナリザの警備だけでなく、観光客の警備も必要ということでしょうか。

(※1)http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure.asp?id=170

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