梨、りんご、柿、果物の美味しい季節です。果物は多かれ少なかれ、皮をむいてしばらく置くと変色をします。特に桃やりんごは地色が白いので良く目立ちます。そのりんごで、変色しない種類がつくられアメリカで物議をかもしているそうです。
変色は、果物や野菜に含まれるポリフェノールが酸化する際にできる酸化酵素によって起こり、そのポリフェノール自体は、光合成によって生じるとのことですので、果物や野菜では避けて通れません。賛否両論のりんごは、りんごそのものから取った遺伝子で遺伝子を組み換えこのポリフェノール酸化酵素の生成を抑制しているとの説明です。
ポリフェノールは悪玉かというとそうでもなく、我々の細胞に悪影響をもたらす活性酸素を抑制する働きがあることで、健康や美容分野でもてはやされています。
販売手法の幅が広がることで販売量増と利便性を高めるか、それとも自然のままが良いかの分かれ目ですが、昔人間の私は後者が良いですね。昔から変色を避けるため、たとえばこの例(※1)のようにいろいろ知恵をしぼってきました。変色が体に悪いとなれば別ですが、りんごは変色するものとして食べるのが良いのではないでしょうか。あなたはいかがでしょうか?
(※1) http://www.lifehacker.jp/2009/08/090825_8.html