12月、師走。「お歳暮急がなきゃ」とお思いの方もおられることでしょう。名前の通り暮れの贈り物、年末になると慌しくなりますので、12月20日~25日頃までにと奨められていますが、実際のところは12月の第二週までに集中するようです。
ところで最近のギフト、カタログを見ていて「どうしてこれが5000円もするの?」などと思われた方はおられないでしょうか。ギフトといえばデパートでしたが、収益の低迷で仕入れ原価は下がる一方。街のギフトショップは「何割引」と、品物よりも割引率を売り文句にする始末です。それにあわせメーカーは中身を減らし、それでも売れるようにと見栄えに力を入れ、それに掛かるコストでますます中身が減ります。
「知り合いにいただいたから、これおすそ分け」と近所に配ったのは昔のこと。いまおすそ分けをすれば、後にはほとんど残りません。購入者はそれに満足しているのでしょうか。いえいえそんなことはありません。贈り物そのものが減り、本当に贈りたい人にだけ贈るようになってきた今、見栄えよりも実、そのほうがよほど相手に「考えて選んでくださった」と気持ちが伝わると、そちらの方に好転しつつあります。私はそう感じます。