羨ましいです

 大規模小売店舗法の施行以来、それまで庶民の生活に密着してきた小売店の経営が厳しくなり、次々と閉店に追い込まれているように、世の中、例えば道路一本の環境の変化ですら、私たちの知らないところにいろいろな影響が出てくるものです。
 7月の完全地デジ化では、量販店での液晶テレビの売れ行きが何かと話題でしたが、その裏にもいろいろな喜々こもごもがきっとあることでしょう。その一つがテレビ塔。各地のテレビ塔が収入減で困っているそうです。アナログ波の送信が止まったため、各放送局の放送機器設置料やアンテナ設置料がゼロ。収入のウェートが高かっただけに、今後の生き残りが大変のようです。
 先の動きを察知して、機敏に自らの方向を変えていくのが世渡り上手なのでしょうが、一般庶民は自らに降りかかってくるのが分ってさえいても、なかなか方向転換できるものではありません。とどのつまりが財力なのでしょうか。自然エネルギーや脱原発で、「政商」と批判され激怒している孫社長が羨ましくもあります。

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