節電対策の一つとして、サマータイムを導入する企業が増えています。japan.internet.com の記事によると、株式会社イードの「終業後の過ごし方に関する意識調査」で、4割以上の父親がサマータイムで家族交流が増えた、とのこと。
最近の日本人のモラルの低下は、目に余るものがありますが、その大きな原因の一つは、家族との交流の少なさでしょう。確かに今ちょうど定年後を過ごしている年代は、経済成長の真っ只中をがむしゃらに働き、家族との交流はないがしろにされてきました。子供は先人から社会の仕組みや振る舞い、人との交わりや思いやり、向上心などを教わって育ちます。その根本が親ですから、家族の交流がおろそかになると、おのずと子供たちへの伝達が途絶えてしまいます。
サマータイム導入派は、就業後の経済効果とこの家族交流をメリットとして挙げていましたので、予想されていた結果ではありますが、今後サマータイムを定常化する要因になるかもしれません。
ただ現段階では調査も限定的ですし、記事にはデメリット調査結果は記載されていません。しかし、今回の節電波及効果は、サマータイムの可否を決めるテストサンプルとなることでしょう。